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ゴンノスケ

『砕氷船』

更新日:2020年7月31日

どうも皆さんこんばんは。


今回は先日公開した『砕氷船』について語っていこうと思います。



主に①曲、②イラスト、③タイトルロゴ、という側面から掘り下げていきたいと思います。




まず特筆すべきはこの曲の短さです。なんと2分半もありません。


視聴者様から「短すぎる。もっと長いので聴きたい」というお声も頂きました。

一応、これには理由があるのです。








自分はバンドを組んで活動しているのですが、メンバーの一人が先日こう言ったんです。


「曲は聴き足りないくらいで丁度いい。そのほうがもっと聴きたいと思わせられる」


衝撃でした。自分はその考え方にとても感銘を受けまして…というのも、自分はどちらかと言うと今まで最後はしっかり盛り上げて、聴いてる人を十分満足させてから、きっちり締めくくるという作り方をしてきましたから。


しかし彼は敢えて、バサリと切って落とす。



一見冷酷に見えますが、心を掴まれた視聴者は


あ~今の曲良かったなぁ。もっかい聴きたいなぁ。よし、もっかい聴こう!!


となるわけです。カッコイイ!!

その曲のクオリティが良ければ良い程、その効果は高いと思います。


というのが第一の理由。






それからこれは個人的に感じることなのですが、ここ最近はとにかくサブスク、いわゆるストリーミング配信がメジャーになってきていて、いわゆる長い曲や重い曲はあまり好まれなくなってきていると思われます。


ちょっと聴いてみてなんかつまんねー、となったらすぐに飛ばされて次の曲にいってしまうわけです。



そういった現代の音楽シーンにおいては、もはやきっちり1番2番ラスサビまでやらなくても、極端な話


「1番だけの曲があってもいいんじゃないか?」


と思い、今回こういった短い曲を作ってみた次第なわけです。





でもその分、内容は濃いです。



冒頭からサビ、そしてイントロ、ABメロ、そしてサビ。どれも一切手を抜くこと無く、それぞれ違ったかっこよさや疾走感を余すこと無く表現し、結果として2分半の長さながら、まるで3分あるいは3分半もあるかのような密度の濃い曲が出来上がりました。


うん、それはちと言いすぎましたね。体感時間て人によって違いますから。


まぁでも、そのくらいに感じて頂ける人もいるのではないかと思います!!






 

次にイラストについてちょっと語っていこうと思います。


今回イラストも自分で描いたのですが、ここでゴンノスケのイラスト制作手法をバラしちゃおうと思います。


まず、自分の場合はイメージとなるラフを描きます。



コピー用紙にシャーペンでざくざく描きます。



この時はまだ、


「どうせ後で綺麗に仕上げるんだから、勢いよくいっちゃおう!細かいバランスとか気にしない気にしない!」


てな具合で良くも悪くもテキトーに描いています。でも頭の中ではぼんやりと完成形を想像しつつ、出来るだけそのイメージに近づけるようにしています。

自分はもともとあまりデッサンの狂いとか気にしすぎない性格で、それよりも「第一印象がカッコイイか、魅力的に見えるかどうか」というところを大切にしています。


ですのでパッと見たときにデッサンの狂いが気にならなければとりあえずOKと思っています。


気になるようなら次の段階で手直しすればいいのです。





次に先程描いたラフを一旦スキャンし拡大コピーして、それを下書きにして線画を描きます。



自分はトレーシングペーパーを使います。


え?トレス台?いやなんか出すの面倒くさい。



持ってる人はそれでいいと思います。でも僕にはトレペで十分です。

ここでは先程と違いこれがそのまま本ちゃんのイラストに反映されるので、より丁寧に描きます。最初の段階ではざっくりだった部分を詰め、でもラフの良さは出来るだけ残しつつ、線画を仕上げていきます。



「線画はPC上で描かないのか」と思われる方も多いかと思います。確かにその方がやり直しや修正も効きやすく、便利なことも多いです。

実際自分も幾度かチャレンジしたのですが、何度やってもダメでした。


線が死ぬのです。


個人的な感覚なのですが、昔から鉛筆のタッチというのがとても好きで、使い方次第で独特の味が出ます。多分、自然と濃淡がつけられるからでしょうね。


上手い方がやればイラストソフトでの再現も可能だと思いますが、今の所自分にはこのやり方があっているようです。





音楽でもイラストでもそうだと思いますが、作り方に正解はないんですよね。本当に人それぞれだと思います。自分もこの手法に辿り着くまでに結構長くかかりました。

テクニック本なんかを見てもとにかく色々書いてあって、真似しようとしてもなかなか再現出来なかったり・・・どうすれば自分にあった手法って見つけられるんだよ!?と思う方もいらっしゃるかもしれません。




もし自分なんかがアドバイスするとすればですが、


とにかく自分が上手い、スゴいと思った絵を沢山見る。沢山描く。そして自分の「好き」をとことん追求して、その道を進み続ける。


これが大事だと思います。

そうすればいつかきっとどこかで、自分ならではの手法が見つかるはずです。



そしてこれがスキャンした線画に色を置いただけのものです。



なんか既にちょっといい感じがしません?





やはり鉛筆でしっかり生きた線画を作っておくと、ただ色をのせるだけでもそれなりに見栄えのするものになってしまうのです。恐るべし鉛筆タッチマジック。


・・・あ。でもやっぱり今見るとデッサン狂ってるところがありますねw

まぁ、気にし過ぎも良くないです。思い切っていきましょうw


さらに陰をのせます。



あれ?もはやもう完成なのでは?





そうです。実質ほぼ完成です。


すごいですね~色置いて一つ陰をのせただけですよ。それだけでここまで存在感のあるものになっちゃうんですよね。




 

最後に、タイトルロゴです。


これも地味に手間かけてるんですよ。





これもやはり最初にラフを描きました。

この時点ではまだ手書きです。手書きのままいくときもあるのですが、今回は曲の雰囲気等からシャープなデザインのものが合うだろうと思い、これを下書きとしてイラストソフト(SAI)のペンツールを使って制作していきました。





太いペンで下書きを元に描きます。


当たり前ですが綺麗な直線が引けます。

しかしこれでもまだシャープな感じが足りないので、これをさらに下書きにし、再びペンツールを使って描きます。




完成したものがコチラです。


自分はSAIで制作したのですが、本当はこういったロゴデザインはIllustratorでするのでしょうね。すみません自分は所持していないのです。


タイトルロゴはここ2、3年程前から試しに始めてみたのですが、意外とハマってしまいました。学生時代は苦手意識があったのですが(というのもやはりハッキリと点数をつけられるので)完全に自分の好きにしてしまっていい自分の創作活動なら、自由にのびのびとやれて楽しいです。専門家の方から見ればまぁ幼稚なデザインなのかもしれませんけどw




 

というわけで『砕氷船』でした。


一つの作品についてここまで丁寧に語ったのは初めてかもしれません。

今後もこうやって自分の作品についてひとつひとつ語っていきたいと思っています。



それでは、また。



                          2020年7月21日 ゴンノスケ

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